「今日は何の日」と題してシリーズでお伝えしています。
今回は2月12日に制定されています、「レトルトカレーの日」についてご紹介したいと思います。
ちなみにこの日は、イギリス・オックスフォード大学附属病院が、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功したことを受けて記念日に制定した「ペニシリンの日」でもある。
今回は、レトルトカレーの日にどんな由来や、歴史があるのか解説いたします。
2月12日はレトルトカレーの日!その由来や歴史は?
レトルト商品を大塚食品が開発に成功
2月12日は「レトルトカレーの日」だとご存じだろうか。1968年のこの日に、世界初のレトルトカレーである「ボンカレー」が関西で市販を開始したことがそのゆえんとなっている。
レトルトカレーの日の由来は
1968年「ボンカレー」が発売開始
1968年(昭和43年)のこの日、日本初のレトルト食品「ボンカレー」が発売された。
「ボンカレー(Bon Curry)」の名前の「ボン」はフランス語の形容詞「bon」(よい、おいしいの意味)に由来する。
レトルト食品が初めて開発されたのは、1950年頃のこと。
最初は、アメリカの陸軍ナティック研究所が、軍事用の携帯食として試験的に開発をスタートした。
当時、世界初のレトルトカレーに対して、多くの人は「便利で美味しいが、80円は少し高い」と感じていた。
また、日本銀行のウェブサイト内「教えて!にちぎん」に紹介されている消費者物価指数を参考に当時の80円を現在の貨幣価値に換算してみると、なんと274円になる。
レトルトカレーの日の歴史は
もともとは陸軍の補給部隊研究開発局にて開発
レトルトパウチ食品は、もともとアメリカ陸軍の補給部隊研究開発局により開発された。
缶詰の重さや、空缶処理の問題を改善するのが狙いで、缶詰にかわる軍用携帯食として開発したのが始めである。
その後、NASAのアポロ計画において「宇宙食」として採用されたことから、多くの食品メーカーに注目されていったのである。
米国では当時、すでに一般家庭に冷凍冷蔵庫が普及しており、各種の冷凍食品が発売されていたことから、当時はまったく普及しなかった。
1968年2月、大塚食品が世界初の市販レトルト食品『ボンカレー』を阪神地区で限定発売した。
関連会社の大塚製薬が持っていた点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用することで、他社に先駆けて開発に成功したといわれている。
はじめはなかなか消費者に受け入れられなかったが、しだいに浸透し、1973年に放送されたテレビコマーシャルの「3分間待つのだぞ」という笑福亭仁鶴によるセリフは流行語にもなった。
他社もつぎつぎにレトルトカレー市場に参入したが、そのなかでも注目すべき成功をおさめた製品は1971年発売のハウス食品の『ククレカレー』である。
同製品のテレビコマーシャルで使われたキャッチコピー「おせちもいいけどカレーもね!」(1976年から数年間、年末年始に放送された。
CMキャラクターはキャンディーズ→近藤真彦)は広く浸透し、レトルトカレー市場の拡大に貢献した。
話題となるカレーのレトルト版は、すぐに発売されることが多い。特に「ご当地カレー」など、さまざまな種類のレトルトカレーが発売されている。朝食や弁当のごはんに掛ける、ミニサイズで温める必要のない商品も販売されている。
まとめ
大塚食品が世界初の市販レトルト食品『ボンカレー』を発売
いかがでしたでしょうか。
2月12日に制定してあります「レトルトカレーの日」についてご紹介してきました。
レトルトカレーは保存食としても活用できて非常に便利な食品です。
自然災害の多い日本ではなくてはならない商品ですよね。