「土用」という言葉を聞いたことがあると思いますが、いったいどういう意味があるのでしょうか?
土用とは季節の変化の目安とする日の一つで、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指します。
「土用の丑の日」という言葉は皆さんも馴染みが深いと思いますが、「季節の変わり目」を指し1日か2日の日にちの事なのです。
また、土用には春土用、夏土用、秋土用、冬土用という風に一年間に4回訪れます。
それぞれ、いつの時期に行われているのか、また、土用入り・間日・土用明けについてシリーズで解説していきますね。
それでは今回は、夏土用についてご紹介したいと思います。
2019年夏の土用の丑の日はいつ?
7月27日(土曜日)
2019年の夏の「土用の丑の日」は7月27日(土曜日)になります。
「土用の丑の日」とは、その土用の期間中の、十二支が丑にまわってくる日の事を指すのです。
つまり、土用は18日間のことですが、「土用の丑の日」は土用の期間のうちのたった1日か、多くて2日だけの日のことを言います。
「土用」=「丑の日」ではないので、ちょっとややこしい感じがしますね。
なぜ「土用の丑の日」にうなぎを食べるの?
(う)の字のつくもの
特に夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣がありますよね?
では、なぜその「丑の日」に「うなぎ」なのでしょうか。
土用とは季節と季節の変わり目に当たることから、体調を崩したり、身体がバテたりする時期でもあり、気温の変化についていけなくて、身体が次の季節について行かず体のバランスが悪くなったりして体が整わない時期です。
そんな時は、丑(うし)だけに、(う)の字のつくものでも食べてみんなで精をつけましょうということから、滋養強壮にも強い、「うなぎ」が主流となっていって現在その風習が残っているのです。
2019年の土用期間は?
7月20日(土)~8月7日(水)
2019年の夏土用期間は7月20日(土)~8月7日(水)になります。
土用というものはもともと中国の陰陽五行説から始まったもので、陰陽五行説とは「木、火、金、水、土」があります。
それぞれの季節にそれを春は木、夏は火、秋は金、冬は水として当てはめていきました。
土についてはそれぞれの季節の変わり目に期間を当てはめて、それが土用の始まりともいわれています。
このことから、土用も冬土用、春土用、夏土用、秋土用として4回の土用の季節が来るのです。
2019年の夏土用入り・間日・土用明けは?
それでは、今度は、夏の土用入り、間日、土用明けについて、ご紹介してみたいと思います。
土用入り
7月20日(土曜日)
夏の土用入りは7月20日(土曜日)になります。
土用期間に入る初日を指します。
間日
間日は次のような日程になります。
卯、辰、甲の日
- 7月22日 月曜日 (甲)
- 7月29日 月曜日 (卯)
- 7月30日 火曜日 (辰)
- 8月3日 土曜日 (甲)
間日とは季節によって決まった十二支に該当する日で、1つの土用に3~6日存在します。
土用明け
8月7日(水曜日)
土用明けは8月7日(水曜日)になります。
土用期間内の終わりの日を指します。
まとめ
美味しく食べて体がバテないように
いかがだったでしょうか?
2019年の夏の「土用の丑の日」「土用期間」「土用入り」「間日」「土用明け」についてお伝えしてきました。
夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣は定番となっていますよね。
この時期にはあちこちのうなぎ屋さんの看板メニューに「土用の丑の日」というのを目にして、店の前ではうなぎの蒲焼きのいい匂いがしています。
食欲がない夏場には食欲をそそられる匂いなので、美味しく食べて体がバテないように精をつけて乗り切ってくださいね。