寒くなると汁ものが美味しい季節になりますが、粕汁と豚汁、どちらも美味しいのですが、果たして、その違いって何が違うのでしょうか。
今回は、粕汁と豚汁の違いについて解説してみたいと思います。
粕汁とは?
鶏肉、鮭をいれる
粕汁(かすじる)とは、酒粕を加えて煮込んだ日本の汁物料理の事。
起源詳細は不明であるが、兵庫県神戸市など酒粕が流通する酒造地域では一般的な料理である。
粕汁には鳥肉・鮭が絶対条件になりますが、野菜は大根人参、酒粕を溶いて入れて仕上げに三つ葉か小口葱をぱらぱらふりかけるのが一般的ですね。
意外にも米どころで酒造や酒蔵の多い東北では食べる習慣がなく、代わりに自家製の麹が大量に入っている味噌で味噌汁を作る家庭が多く、匂いや風味が粕汁に近い家庭も存在しています。
酒粕には、ビタミン類、炭水化物、アミノ酸等が豊富に含まれていて、体を温める効果があるため、冬の行事や炊き出しなどで振舞われることも多いですよ。
豚汁とは?
豚肉(バラ肉)を使用することが多い
豚汁は全国で販売されることから地域性を考慮し、主に「豚汁」と表記されるが、「とん汁」と表記されている事例もある。
豚肉(主にバラ肉)と好みの野菜(ニンジン、ゴボウ、だいこんなど)などを煮て、味噌仕立てにした汁物で、味噌汁の一種。
地域によって具材はさまざまだが、おおむね具の量が多いのが特徴。
この取り合わせは人気があり、他の汁物には見られない特徴のある料理である。
それに加え、入れる具材の多さから各種の栄養素が含まれている。
お味噌汁と並び、日本を代表するスープ料理として知られる「豚汁」は、明治時代以降に考案されたと言われていますが、詳しい発祥地などは不明となっています。
まとめ
粕汁は酒粕で煮込み、豚汁は味噌仕立てで具材が多い
いかがでしたでしょうか?
粕汁と豚汁の違いについてご紹介してきましたが、粕汁は、関西を中心に日本全国に広まった料理で、それぞれの地域で郷土料理となって親しまれてきました。
一方で豚汁は味噌仕立てで具材も多く栄養満点の汁ものとして、両方共に、全国的に代表的な汁物料理として親しまれ、食され続けています。
今後もその土地の食文化に沿った具材で美味しく食べたいですね。