レタスは世界各地で生産されており、結球レタス(玉レタス)と半結球レタス(サラダ菜)、結球しないレタス(リーフレタス)、があります。
結球レタスを栽培するときに葉がなかなか丸く巻かず、バラバラ状態になることはありませんか?
今回は、結球レタスの栽培で葉が巻かない原因や対策についてご紹介したいと思います。
葉が巻かない原因と対策
レタスが結球しない原因として以下のことが考えられます。
- 種まき時期の高温や遅れ
- 肥料不足・肥料過多
- 害虫被害
種まき時期の低温や高温
レタスの原産地は地中海沿岸地方であり、成育適温は15~20℃になります。
そのため、温度がこれより低すぎると寒さで結球できなくなるのです。
また逆に気温が高すぎると、花芽が分化してとう立ちしてしまい結球しなくなり、結球できないばかりか味がまずくなってしまいます。
対策
秋まきの場合は、10月始旬までに外葉を大きく成長させて結球体勢に備えましょう。
早くまきすぎると高温で結球しない可能性が高くなります。
肥料不足
肥料を与えなかったり、肥料不足だと結球しない原因になります。
また、肥料が配合されていない培養土を使ったり、追肥の分量を守らなくても結球しない可能性があります。
肥料不足は葉も堅くなってしまいます。
対策
レタスは植え付け後の1ヶ月くらい後に、結球し始めた頃から肥料の吸収量が多くなります。
植え付けの時に肥料配合済みの培養土を使用して、植え付け2週間に1回ペースで追肥(液体肥料や化成肥料)をしましょう。
追肥は遅くても結球中期までには終えるようにして下さい。
肥料不足でなかなか結球しない場合は、液肥を与えると結球します。
また、肥料が配合されていない土を使う場合は、元肥(もとひ)を別に混ぜましょう。
肥料過多
レタスの栽培に必要な肥料は、葉の成長をうながす油かすなどの窒素成分の多い肥料配分が適しています。
ですが、肥料は与えすぎても肥料焼けといって成長に支障がでてきます。
窒素肥料が多すぎると結球開始が遅れて、外葉が大きく成長するばかりで結球しません。
対策
追肥は成長の様子を見ながら行って、窒素分が過剰にならないように注意しましょう。
害虫被害・病気
レタスなどの結球野菜は、外葉によく日が当たり大きく成長することで光合成できる面積も広いので、栄養素もしっかり作れて内側の葉も成長します。
外側の葉が大きくなり内側に丸まりながら球体のレタスが収穫できます。
アオムシやアブラムシなどの食害により、葉がボロボロにされると光合成が上手くできなくなりホルモンバランスが崩れることによって結球ができなくなるのです。
また、アブラムシなどが媒介するとウイルス病の原因にもなります。
ウイルス病にかかると葉の発育が悪くなって、結球しない場合があります。
対策
害虫防除をして害虫被害やウイルス予防をしましょう。
また、レタスの栽培場所は日当たりの良い場所を選んでくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レタス栽培で葉が巻かない原因や対策についてご紹介させていただきました。
結球レタスを作るためには、種まき時期や温度、肥料の量を守り、害虫対策をしっかりしましょう。