ヤシオウムは鳥綱オウム目オウム科の鳥です。
ニューギニア島、オーストラリア北部、パプア諸島の一部に生息します。
真っ黒なくちばしとモヒカンのようなヘアスタイルはロックでスタイリッシュです。
オウムのそれぞれの種類別シリーズとして、寿命と性格、値段、特徴、飼い方などを解説いたします。
今回はオウム科のヤシオウムについてご紹介していきたいと思います。
ヤシオウムの概要
和名 | ヤシオウム(椰子鸚鵡) |
英名 | Probosciger aterrimus |
全長 | 55~60cm |
体重 | 900~1200g |
分類 | オウム目オウム科ヤシオウム属 |
分布地域 | ニューギニア周辺オーストラリア北部 |
特徴
ヤシオウムは全長60cm前後の大型に属するオウムになります。
全身が真っ黒でストレートな羽毛で、黒いクチバシは強大で長く立派です。
ヤシの実など種子が主食で、そのクチバシで堅いやしの実を噛み砕いて食べる力があります。
目の下にある頬は赤色で、細長いモヒカンのような羽冠が特徴的でオスもメスも同じ姿です。
オスは配偶者を見つけるために、棒切れや種子の鞘を使って木の枝を叩き、音を出します。
行動は鈍く飛力は弱いですが、ときに大声を発するときがあります。
性格・寿命
社交的で人懐っこい性格をしています。
人見知りで繊細なところもあるので、初対面の人には警戒することもあります。
非常に賢くクチバシでつかんで輪投げやパズルなど、おもちゃで遊ぶのが大好きです。
簡単な芸を覚えさせることもできますよ。
歌ったりクチバシで音を奏でることもあります。
平均寿命は50~60年と言われていますが、飼育環境で寿命は変わってきます。
値段・飼い方
飼育方法は大きいゲージを用意して、太目の止まり木を入れて下さい。
おもちゃで遊ぶのが大好きなのでおもちゃを入れておくと喜びます。
主食は種子を好むのでナッツなどを与え、副食で果物や野菜も与えましょう。
餌を早朝に食べる習慣があるので、夜なる前に餌をいれておいて下さいね。
人懐っこく愛情を求めるので、コミュニケーションをしっかりととりましょう。
慣れたら手乗りや指乗りもしてくれますよ。
ヤシオウムは産卵周期が2年に1回で1つしか生まないので、繁殖が難しく非常に珍しい鳥です。
生息地の減少から価格は140万~190万と高額になっています。
まとめ
ヤシオウムは繁殖の減少から、ワシントン条約付属書I種で絶滅危惧種として指定されています。
動物園などでは見かけることはあると思いますが、入手は非常に難しい鳥といえるでしょう。
飼育する場合は飼育環境をしっかりと整え、愛情をたくさん注いで育ててあげることが大切です。