オウム科であるオオバタンはインドネシア固有種の大型のオウムになります。
見た目はピンクがかっていて、ボリュームがありふわふわっとしたまるで綿あめのような羽毛が特徴的な鳥類です。
オウムのそれぞれの種類別のシリーズとして、寿命と性格、値段、特徴、飼い方などを解説したします。
今回は、オオバタンについてご紹介していきたいと思います。
オオバタンの概要
和名 | オオバタン(大巴旦) |
英名 | Moluccan cockatoo |
全長 | 40~50㎝ |
体重 | 840~890g |
分類 | オウム目オウム科オウム属 |
分布地域 | インドネシア |
特徴
オオバタンはインドネシア東部、マルク諸島の熱帯雨林に生息しています。
ココナッツを食べるなどの害鳥としての駆除や、ペット用としての乱獲、生息地の破壊によって、数が減少してしまいました。
1989年に絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約で保護されている鳥類になります。
白色オウムの中では大型で、コバタンよりも一回り大きいサイズです。
オスよりもメスの方が少し大きくて、頭上にオレンジ色の冠羽があり、通常では後方へ倒れていますが、繁殖期や興奮したりするとこの羽根を逆立てます。
食事は、種子、果物、昆虫などを食べます。
オオバタンの羽の色は真っ白に見えるが、注意して見ると薄いサーモンピンク色をしている箇所もあり、羽の裏側は黄色になっています。
冠羽の羽色は赤で、興奮すると反り立ち、尾羽は短めです。
オスとメスの見分け方は虹彩の色で分かり、オスは黒、メスは暗褐色をしています。
オオバタンの鳴き声は「ギャー」や「グワァー」と大声で鳴きます。
鳴き声というよりは、絶叫、雄たけびクラスと言えるでしょう。
性格・寿命
性格は、甘えたがりで、好奇心旺盛で繊細なところもあります。
飼い主が大好きで、慣れやすくゲージから出したりしてあげるとトサカを大きく膨らませて愛情表現をしてくれてとても可愛いところがあります。
頭がよくてデリケートな部分がありますのでかまってあげないとストレスを感じて自虐的な行為で自分の羽をむしってしまう傾向がありますので、気を付けてあげてくださいね。
時には、飼い主さんがゲージから出してあげて遊んであげたりしてコミュニケーションをとることが大切になってきます。
また、好奇心旺盛な部分もあり、慣れてくると色々なことに興味を示してきます。
そのため、ゲージから出した際にはケガなどしないように注意しておきましょう。
オオバタンの平均寿命は40年~60年と結構な長寿な鳥です。
飼い主さんの方が変わることもあるので、最後まで責任をもって飼育してください。
値段・飼い方
オオバタンの価格は、日本国内でも少しずつ繁殖が行われて流通するようにはなっておりますが、まだまだ高額です。 お迎え価格70万~120万。
オオバタンの飼育をする際には、足の力、嘴の力がとても強いので、大型鳥の専用の頑丈な専用ケージが必要となります。
頑丈な専用ケージでも、足や嘴の力で少しずつケージの金網がゆがんできたりしますのでその時には買い替えが必要となります。
壊れたケージをそのまま使うと思わぬ事故の原因になりますので注意してくださいね。
ケージ内には止まり木や、エサ入れ、水入れを用意してください。
オオバタンや大型鳥は、ケージの周囲のものをゲージ内に引き込んで遊んだりしますので、周囲に電気コード、貴重品などは絶対に置かないようにしておいてください。
オオバタンの主食のフードは大型オウム用の専用シードミックス、専用ペレットなどがおすすめですよ。
イチゴ、バナナ、ナシ等の果物なども好んで食べます。
一番気を遣うのが、鳴き声が非常に大きく、防音対策を最低2つ以上しないと飼育は難しいでしょう。
オオバタンを飼育する前には、飼育難易度は高いということを認識して、防音設備の充実や飼育のための予備知識、飼育にかけられる予算などを十分に検討したうえで飼うようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
オオバタンについてご紹介してきましたが、絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約で保護されている鳥類であり、性格は、甘えたがりで、繊細な部分があること。
寂しがりなところがあり、飼い主を求めて呼び鳴きをしたり、朝や夕方に雄叫びをすることがあり、声量はとてつもなく大きいので、飼育環境の防音対策は絶対に必要です。
白色オウムや大型鳥を飼う場合には、うるさかった、声が大きすぎる、という雄叫びの問題がありますので、十分に調べてから購入を決めてくださいね。