フィリピンオウムは別名「アカハラコバタン」とも呼ばれることがあります。
理由としては見た目にあり、お尻のあたりが鮮やかな赤色をしていることからそのような呼ばれ方をすることがあるそうです。
またほとんど市場に流通することがない珍しい鳥です。
オウムのそれぞれの種類別のシリーズとして、寿命と性格、値段、特徴、飼い方などを解説していきたいと思います。
今回は、フィリピンオウムについてご紹介していきたいと思います。
フィリピンオウムの概要
和名 | フィリピンオウム |
英名 | Philippine cockatoo、Red-vented cockatoo |
全長 | 31㎝ |
体重 | 340g |
分類 | オウム目インコ科 |
分布地域 | フィリピン |
特徴
以前はフィリピンの多くの島に広く分布していたのですが、フィリピンで最も絶滅する可能性の高い鳥とも言われ、かつては棲息していたセブ島、ネグロス島、レイテ島、ミンダナオ島などではおそらく絶滅している貴重な鳥である。
1990年代初頭には最大4000羽と推定されたが2008年には数百羽まで減少しているのです。
減少している原因としては森林伐採とペット用としての狩猟になります。
低地の森林伐採は全ての棲息地で行われており原生林の90%近くが失われていて、密猟も高額で取引される事から圧力が強く人間が入り込める範囲の全ての巣から雛鳥が盗まれているのです。
体毛は全体的に白く、頬はピンクがかっていて、翼と尾の下は黄色く下尾筒は赤い。
標高50m未満の低地の森林やマングローブに棲息していて、ペアまたは小規模な群れを形成し生活しています。
繁殖期は3月~5月頃で30m~40mの枯れ木や高木の樹洞に巣を作り、2個~3個の卵を産み、抱卵期間は約24日~28日で、雛は孵化してから9~10週間で巣立ちます。
オスは虹彩が暗褐色で、メスは虹彩が赤褐色です。
性格・寿命
人が大好きな性格で、嬉しいときなどには小刻みに揺れて喜びを表現したりします。
大型のオウムだと、最長の記録が100歳というものもいます。
平均的な寿命でも30~70年は生きると言われています。
長生きする理由として挙げられるのが、呼吸のコントロールです。
オウムはゆっくりと呼吸することで、自然と心臓にかかる負担を軽くしているのです。
フィリピンオウムの平均寿命は50年前後です。
値段・飼い方
オウムの価格は1万円~200万円と幅が希少であれば当然値段は高くなります。
フィリピンオウムに関しての価格データが無かったのですが高額が予想されます。
大型のオウムになると国内のブリーダーさんや個体数が少ないため、とても高額になる場合があります。
オウムは体や鳴き声が大きく、周囲に迷惑をかけないためには、防音性に優れた環境が必要です。
飼育に必要なものはゲージと餌。
オウムは遊び大好きですのでおもちゃ遊びや水遊びのほか、飼い主と遊ぶのも大好きです。
まとめ
フィリピンオウムはフィリピンで最も絶滅する可能性を秘めている鳥の一種であり、珍しい鳥です。
そのため、価格も高額であり、鳴き声が大きいので周囲にご迷惑にならないように配慮が必要でしょう。