キバタンは、「バタン」と呼ばれるオウムの仲間です。
最大の特徴は頭の先にある冠のような羽で、野生ではオーストラリアに広く生息しています。
キバタンはインコのように豊富なカラーバリエーションは存在していません。
白色の体に黄色の冠羽が魅力の一つです。
コンパニオンバードとして飼育することもできるキバタンですが、お迎えを検討している方や飼育している方に、最低限の情報をお届けしますね。
オウムのそれぞれの種類別のシリーズとして、寿命と性格、値段、特徴、飼い方などを解説していきたいと思います。
今回は、オウム科のキバタンについてご紹介していきたいと思います。
キバタンの概要
和名 | キバタン |
英名 | Sulphur-crested Cockatoo |
全長 | 44~50㎝ |
体重 | 400~880g |
分類 | オウム目オウム科 |
分布地域 | オーストラリア |
特徴
キバタンは、漢字で「黄巴旦」と書き、世界中でペットとして飼われている大型のオウムになります。
日本で飼育されている種類は「本キバタン」「ホクゴウキバタン」「アルーキバタン」などが人気です。
キバタンの鳴き声は、「ギャー」という人間の叫び声のような声で、非常に大きく遠くまで響き渡ります。
キバタンの性別は、目の色で判別することができ、オスの目は黒色であるのに対し、メスの目は茶色または赤目をしています。
キバタンは非常に頭が良くて、高い知能の持ち主で、「犬のような鳥」とも呼ばれています。
一緒に暮らしていると、おしゃべりやダンスを披露するなど、高い知能力を活かして家族を楽しませてくれますよ。
性格・寿命
性格はとても明るくて、好奇心が旺盛です。
とても頭がいいため、吸収力も早く人間に懐くと色々な遊びを覚え、ダンスなどの芸やおしゃべりも上手に披露してくれる子もいます。
一方で甘えたがりで身体を、撫でてもらうと喜びます。
遊ぶことが大好きな鳥ですので、しっかりと放鳥時間や、一緒に遊ぶ時間を確保する必要があります。
寿命は野生化では20年~40年、飼育下では50年~70年も生きる長寿の持ち主です。
値段・飼い方
輸入量が少ないことや繁殖させることが難しいという理由で、価格は高額で30万円~50万円が相場となっています。
人間の大人が大声で叫ぶよりも、はるかに大きな鳴き声ですので、飼育するにはしっかりとした防音対策が必要になります。
また、大型のオウムであるキバタンのゲージの大きさは、ストレスが溜まらないように広く大きなものが適しているでしょう。
また、くちばしの力が非常に強いため、安いケージは簡単に破壊されてしまいますので、
ステンレスなどの頑丈なケージをおすすめします。
キバタンの餌は、オウム用のペレットを主食に与え、りんごやバナナ、野菜などを副食やおやつとして与えて下さい。
まとめ
人懐っこく、陽気で明るい性格で、おしゃべりをすることもできる、大変魅力的なキバタンですが、長寿であることや、鳴き声の大きさなどから、環境の選択など飼育するには徹底した配慮が必要とされますので、安易に購入できる生き物ではないことを踏まえた上でこれから飼われる方はご検討してくださいね。